皆さん、8月14日の夜に放送された「歸國」というドラマをご覧なりましたか?
このドラマはボクが今年に入って一番考えさせられるドラマでした。
今から65年前、南太平洋の海にて玉砕。帰らぬ人となった英霊が時刻表にない夜中に
東京駅のプラットホームに降り立つところから、このドラマは始まる・・・
夜明け前までの時間、英霊たちは現代の思うところに行くことが許可される。
ある者は妹のところへ、そしてある者は婚約者だった人のところへ・・・
その英霊たちが見たこの世の現代の姿とは。
「日本は豊かにはなったが日本人はどんどん貧しくなってきているように思う。」
「ひんこうとは貧しくとも幸せという言葉の重ね合わせであり元々は皆そうであった」
見入る劇中で一番ハッとした言葉であった。
物が余りあふれるこの時代。
ダメになれば捨てて、また買えばいいという「使い捨て」が当たり前になったこの時代。
便利さだけを求め、頑張ることを忘れてしまっているように思えるこの時代。
子供達が泥んこになって遊ぶ場所、安心して遊べる場所が無くなっているこの時代。
無表情の人間が増えたこの時代。
家族のふれあいが少なくなってきているこの時代。
そして、人と人のふれあいが少なくなり、人と人との感動が少なくなっていきているこの時代。
当然ボクは戦争を経験していません。
だからボクが今ここに書いていることはこのドラマの真の意とはズレているところもあると思います。
ただ、ここに描かれている英霊達は、
「断腸のおもいで離れた大切な人、そしてその子孫は今どんなふうに頑張って生きてるんだろう?…
自分達が犠牲になって守ったこの日本は今、どんなに進歩しているんだろう?…」
便利さだけを追い求めて、あるべき精神を忘れているこの時代。
そういった色々な意味でボクは今までの自分を見直さなければ…と考えさせられた時間でした。
昨日の休日、家族と出かけていた車中のBGMで流していた「嘉門達夫さん」のCD。
笑える歌ばかりと思われるこの方の歌の中にも感動する歌がたくさんあります。
そんなタイミングの中でかかったこの歌をゼヒ聴いてみてください…
純粋な気持ちで一生懸命に生きてた時代に戻ろうと考えさせられた。
「歸國」…今の自分を見つめなおすドラマでした。
そして、この英霊達に「まだまだ日本にも捨てたモンじゃない人間もいるよ!」って
胸張って言える人間となれるよう希望をもって頑張って生きていこうと思います。
とりとめのない長文になり申し訳ございませんでした…m(__)m