にしおか眼鏡舗

2010.9.9 痛い雨

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昨日は久しぶりに雨が降った。

雨が降ると時々思い出す・・・

あれは高校2年生の夏。

とある事情でボクは丸ボーズになっていた(正確には「させられていた」

ボーズになるまでは当時はやっていたツンツンヘアで後髪は肩くらいまで伸ばしていた。

ボーズになった次の日、学校ではチョ―笑いモンで中にはボクと気がつかないヤツまでいた(T_T)

ボーズが少し伸びてきだしたら、やたらと髪の毛を立てらせたくなった。

ただ、短い毛をビシッと立たせる整髪料を買うお金もキビしかった当時。

その時、友達から朗報を入手!

それは「せっけん」なのであった。

せっけんを少しだけ泡立たせてそれを髪につけると・・・

ウレシーくらいビシッときまってくれた!!!

ある日の学校の帰り、ゴキゲンなボクはチャリンコで走ってた帰り道で雨が降り始めた。

暑い夏チャリンコで走っている雨は気持ちよかった・・・最初は・・・

少しして異変を感じる。

目がチクチク痛い・・・

涙まで出てきた・・・

今度は鼻の中まで痛くなってきた・・・

どんどん目の痛みが増してきて目を開けておくのもつらくなってくる・・・

滝のように涙がでてきた・・・

これはもしかして大変な出来事が地球で起こっているのかもしれない・・・

「毒の雨が地球を滅亡させる!」

そう思ったのと同時に、ついに目を開けておくことができなくなりチャリを道端に止めた。

「オレの顔は溶け出しているかもしれない・・・」そんなふうに感じていた・・・

必死で目を開けチャリのミラーで恐る恐る自分の顔を見る・・・

顔は溶けてはいない。少しホッとする。でも目はビックリするくらい真っ赤だった。

止めどない涙とハナ水。

ん???なんか、すごくエエ匂いがする。

ふと頭をミラーで見てみた・・・

すると

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髪の毛は泡立っていた・・・

とおりすがりのカップルが車のスピードを落としボクを指差して爆笑していた・・・

やっとのことで、家にたどり着き、せっけんの香りプンプンのボクをカーチャンは変な疑いの眼でみていた・・・

「せっけん情報」をくれた友達に早速、クレームの電話をした。

次の日、学校に行くとその友達が昨日のお詫びにと言って「シャンプーハット」をくれた。しかもピンクだった。

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