にしおか眼鏡舗

2011.10.20 讃岐の伝統

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約3分

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讃岐の伝統工芸「讃岐獅子頭」

粘土や木型に和紙を貼り合わせ型抜きをした後、胡粉や漆で素地をつくり

様々な装飾がほどこされ仕上げられています。

一頭の獅子頭が出来上がるのに約一年。

この獅子頭に「油単」という着物が胴体となり天下泰平・五穀豊穣の

祈りを込めて獅子遣いが舞います。

↓ コチラがその油単。

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「義経ひよどり越え」

とか、

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「那須与一」

ボクがやってた時の油単の柄は、この那須与一。

だから、やっぱりこの柄が一番好き。

今、ウチの獅子組で使ってるのは黒地ベースの「龍虎」

これはこれで精悍でカッコよかった。。。

油単って、正絹だと約150万円なんです。だから皆、大切に使ってます。

獅子頭は約40~50万。

ウチの獅子組の獅子頭はコレ!

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毛は「馬毛」で、目玉・顎・耳も動きます。

この頭は讃岐獅子頭の中では一回り小さく、だから生きたように使うのが難しい。

顔が赤いのは雌獅子。主に縦の動きで振りは大きいのが特徴。

に対して黒毛の獅子は雄獅子。主には横の振りで頭の動きは小さいのが特徴。

動きを小さくして振りのメリハリをつけ獅子毛を常に飛ばして顔を見せる。

頭の動きを小さくする分、体は大きく動かし生きたように見せる。

これがどれだけのパワーと精神力がいるかは使った者しか分かりません。

一曲の舞を覚えた時は、ただただ必死なので自分の振りまで考える余裕はなし。

3年目くらいからかなぁ…段々とイメージして振れるのは。。。

ところで少し前ボクの氏神神社も秋祭りでした。

少し前のブログにも書きましたがJr.1号の獅子遣いデビューの日でした。

練習始めの序盤では、とてもコイツにはできないかもしれない…って思ってました。

ボクの兄貴が師匠の獅子組。練習場では兄貴にコッテリしぼられて…

帰ってきてからはボクにコテンパンにしぼられて…

しんどかっただろうなぁ…

でもJr.1号を本当の意味で仕上げてくれたのは先輩の獅子遣い達。

よってたかって教えてくれて仲間として夜遊び(?)に連れて行ってくれたり。

1号は高校2年生。周りはみんな、かなりの年上だから最初はとまどったらしい。

でも先輩達が1号の目線におりてきて付き合ってくれたから打ちとけあえた。

親として先輩達に感謝です。。。

そして祭り当日。

1号はその年の見せ場である「縁台」で舞う事になっていました。

文字どおり縁台なので大きく動き過ぎたら台からボテこんでしまうし、

小さく動くのは、もっとみっともない。

おまけに周りの獅子組より先に舞を始め、周りの獅子組より先に舞が終わってはいけない。

まるで短距離走とフルマラソンが合体したような過酷な約40分。

そしてなんとか地獄の40分を無事振り終わってボクも一安心。。。

最初は興味なんて無く渋々練習してた1号だったと思います。

祭りが終わった瞬間に「祭りが終わってしまった…」と1号。

「やっと終わった」じゃなくて彼もこの楽しさに魅かれたようでした。

終わってボクに一言「今日の獅子は何点だった?」て聞かれましたけど

正直、振りはマダマダなってない。

でもこの日の1号の「顔」は200点!!

でも、振ってる時の1号の鬼のような形相で歯を食いしばって必死で

振ってる顔を見て目頭が熱くなった。

そして振り終わって相方と肩をたたき合い堅い握手をしていた姿を見て

本当に感動しました。

昔ボクがやり、今は兄貴が師匠となり、そして1号が振りだした。

親の勝手な夢かもしれないけど先で2号が獅子組に入らせてもらって

1号と兄弟獅子。ってなったら号泣するかもしれない…

とにかくこの日は1号から「最高の元気」をもらった。

なんか長々と…

結局、自分の子供の自慢話記事になってすみません。。。

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