昔、ウチは「チャボ」を飼っていた。そうニワトリの仲間ね。

当然だが鳴き方もニワトリである。

当時は秋祭りの縁日で「ヒヨコ」を売っていた。ヒヨコを売っているオっちゃんはボクのような

小さい子供の気をひかすためヒヨコに色とりどりの着色をしていた。

生き物が大好きだったボクは「オっちゃん！メスのヒヨコちょーだい！」…やっぱり買ってしまった。

ボク　「オっちゃん！メスやで！オスは卵を産まんきん、いらんで！」

オっちゃん　「よっシャ！まかしとけ！ほれメスのヒヨコじゃ！」

喜び勇んで帰り家族に「絶対メスや！」って鼻高々。

数ヵ月後・・・

そのチャボの頭からニョキニョキと「トサカ」がはえてきた・・・

「オ、オっさん…(T_T)」

そして数年後。

珍しくほとんど鳴かないヤツだったが何を思ったか、ある時から急に鳴き出した。

普通ニワトリの鳴き声は「コケコッコ―♪」

でもウチのヤツはジャイアンも腰砕けしそうな・・・

「ヲ゛エ゛ゴ　っ ヲ゛～～」音痴だった・・・(T_T)

おまけに当時ボクの部屋の真下にチャボの小屋があり、冬は日の出が遅く問題なかったが

夏は地獄だった(+o+)。空が明るくなり始める午前４時過ぎから例の鳴き声だ・・・

そのころチョ―シにのってたヤツはいつにも増して連発で鳴いてくれた(－－〆)

ある日、ついに我慢できなくなったボクはおもむろに机の引き出しから「爆竹」を取り出し

一本をほどき空中で爆発させた。

「ヲ゛エ゛ゴ　っ ヲ゛～～」パン！！「コ、コケ―っ！」

チャボはビックリして静かになった・・・

「ごめんよ…」と心の片隅で思いながらも、まだ眠かったので寝た。

数日後、しばらくおとなしかったヤツが・・・

また鳴き出した。ヤツは以前に増して音痴がグレードアップしてるようだ。

最初は布団をかぶって我慢してたが夏なので布団をかぶるとたまらなく暑い。

下のヤツはチョ―シ全開で夜明けのゲリラライブを続けている。

ついに禁断の兵器を手にする。それは２０連発の爆竹１房。

数秒後

パパパパパパコ、コケ―！パパパパパパパパパコ―コケっ

ボクは今日も勝利した！

すると・・・ずどどどどお
下からスンごい勢いでトーちゃんがやってきてロケットパンチが飛んできた((+_+))

その日の夜からボクの枕元には爆竹ではなく「耳栓」を置いて寝た。

最初っから、耳栓すれば良かった（大爆）